1973年6月11日(月) 一文で選挙・筑波法案・早稲田祭を議題に自治委員総会を開催。

提供: 19721108
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【概要】

1年生を迎え、新執行部選出のための自治委員選挙が急務となった。一文自治委員総会では、選挙の他、筑波法案、早稲田祭についても話し合われた。


【自治委員総会に41名参加】

自治委員選挙に関しては「自治委員選挙へ向けて」と題されたビラが一文執行委(文責S)の名で出されており、その中に「自治委員選挙の重要性」として次のような記述がある。「第一に、新入生が入ってきたが彼等の意見が現在の運動に反映されていないということ。次に革マルのテロルに真に勝利するのは、最終的には持続した我々大衆の固い団結であり、それに基づく強固な自治会運動である。そして、多様な運動やサークル活動の場を保障するためにも、当局に唯一正当な自治会であると認めさせ、交渉権を勝ち取り、自治会室獲得・自治会費凍結解除などを実現するための第一歩を踏むということである。」
さらに『一文有志の記録』に残されたメモをたどると、総会は次のような内容だったと推測される。
出席したのは48名中41名。ただ、「拠点を確保すればできた」とあることから、一文キャンパスでは集まれなかった模様。さらに革マルの妨害によって活動がかなり制限されていたことを反映して、「戦術の問題」と付記されている。
総会の議題は、「選挙」「筑波」「早稲田祭」の3点。自治委員選挙、さらに新自治委員による新執行部の選出が急務であった。
「筑波大学法案反対」は、それまで自治会再建という学内の問題だけに取り組んでいた運動が、大学によるロックアウト等の管理体制に直面するとともに、各党派や他大学の支援を受けるに当たって、新たに取り組むべき課題として加わった。また「早稲田祭」は、革マルにとっての資金調達の主軸であることから、その主導権を新執行部が握れるかどうかで、自治会再建への流れが大きく変わることが予想された。すでに小規模ながら四月祭は実現させたが、多くの在校生の支持を得られるまでには至らなかった。
総会の前日には自治委員協議会が開かれており、旧1・2年生、旧専修3年生31名が集まり、総会に向けての方針等が話し合われた。「全学レポセン」の名称も見られ、執行部副委員長が窓口となり、毎日午後3時半に連絡を入れる連絡体制が確認された。この集まりの開催場所が「於:某所」となっていることからも、大人数が集まることが難しかったことが伺える。
この他、一文自治会執行委員有志の名前で「6.11自治委員総会議案書に向けて」というビラが出されており、そこには5項目の決議案があがっている。
1)クラスの団結を堅持し、自治委員選挙~新執行部樹立を克ち取ろう。
2)クラスに団実~行動隊~救対(レポ)を創出しよう。
3)4.13、4.20集会(編註:日付は引用資料による)結集し、7ヶ月の闘いの成果を確認し、筑波大学法案粉砕の闘いを創り出そう。
4)クラス・サークル・諸グループから企画を出し合い、一文早稲田祭実行委を結成しよう。
5)全学団実委を発展強化し、全学「総長」団交を克ち取ろう。


【リンク】

自治委員選挙に向けて
6月11日自治委員総会
6月11日自治委員総会に向けて