1973年4月9日(月)文学部で授業開始。1年生の語学授業は多くが対話集会に。

提供: 19721108
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【概要】

文学部当局は、「自治会五原則にのっとった自治会再建運動を高く評価する」旨の文書を在校生に郵送。そのなかで、革マル派旧執行部が「統一学大」開催のため個人名で教室の使用願いを提出、当局がこれを拒否していたことが明らかにされた。この日は授業の第一日目で、1時限目には多くのクラスが対話集会を持った。

【この日のできごと】

●一文当局「自治会五原則にのっとった自治会再建運動を高く評価する…」文書を郵送。
◎文学部が授業開始。1時限目の授業は16クラスで行われ内14クラスが新入生の語学授業。学生が「クラス討論をやらせてほしい」と交渉、大部分が”対話集会”に。


【4.10学生大会に向けて】

革マルは、「統一行動」という名目に隠れて新入生を懐柔するかたわら、新執行部、行動委の活動を封じるべく、暴力による排除をしだいにあらわにした。4月4日の16号館襲撃はその最たるもので、個人を名指ししたテロ行為であった。すれ違いざまの体当たりや恫喝にいたっては、学内で日常茶飯に見受けられた。
そうした状況下で迎える10日の政経・一文・二文の学生大会は、今後の方向を決定する上で、これまでになく重要なものであった。前日9日には、7学部(連名順に社学、教育、政経、法、二文、一文、商)の新執行部及び臨時執行部連名でビラが配られた。
「我々は、意見・方針のちがいを、指導者同士の妥協あるいは陰へ回っての中傷によって回避することは断じて避けねばなりません。我々はこのような困難な課題を、クラス討論あるいは大衆的論議の中で断固克服しようと考えます。我々早大全学部の自治会執行部は全力をもってこれをやり抜き、真の自治会運動を創造していくことだけが、革マルの反撃をたたきつぶしていくことだと考えます。全ての学友の再度の決起を訴えます。」(一部表記修正)
10日の学生大会は、午前10時から政経学部、12時から一文、午後5時から二文で開催されることになっており、とくに革マルの妨害行為が激しかった一・二文を支援するため、12時に文学部中庭への結集が呼びかけられた。

【新聞報道では】

1973年4月9日付朝日新聞夕刊には「まず文学部が授業再開 早大」と題して次のような1段記事が出た。
「自治会再建運動をめぐって革マル派、反革マル学生の対立が続いている早大で9日、8学部のトップを切って第一文学部の授業が始まった。新入生を自派の活動に引きつけようとする双方の活動家は、各クラスで新入生に自治会運動についての呼びかけをしたり、ビラをまくなどし、構内のあちこちで小ぜりあいもあった。同学部の1時間目の授業は、午前8時20分から16クラスで行われるはずだった。うち14クラスが新入生の語学授業。教官が現れると双方の学生が「クラス討論をやらせてほしい」と交渉、大部分が“対話集会”に切替わった。しかし、午前9時まえ、正門近くで集会をしていた反革マル学生約30人と革マル派学生約50人が衝突するなど、構内で双方のなぐりあいや口論が行われた。」


【リンク】

昨年11.8以来の闘いの質が今こそ問われている時だ!
当局告示 1973年4月9日