1973年2月2日(金)政経学大で3ヵ月ストを決議。教育で当局と交渉。一文では当局へ6項目要求。
提供: 19721108
【概要】
- 期末試験に続く入試を視野に、政経学部で開かれた学生大会では3ヵ月の長期に及ぶストライキが決議された。こうした対決姿勢を固める一方で、教育当局との直接交渉、一文の「6項目の要求」など、各学部の新執行部と当局との折衝の機会が増えつつあった。
【この日のできごと】
- ◎政経学部で学生大会を開催し1500名が結集。4月末までの3ヵ月長期ストライキを決議した。
- ◎一文新執行委員会は、教授会代表(10人委員会)との交渉で「6項目の要求」を提示。
- 1.自治会室(101,102,312教室)の保障
- 2.自治会費凍結の解除
- 3.自治会執行機関の活動禁止の撤回。すなわち11.13告示の撤回
- 4.「一文常任委」三役処分の白紙撤回
- 5.1969年10.27告示、1972年11.17告示の撤回。検問体制、ロックアウト、機動隊導入を行わぬこと
- 6.一文教授会名による総長団交の要請
- ◎一文で自治委員協議会。
- ◎教育、当局と交渉。
- ●定例学部長会で入学試験の実施を決定。本部構内は入試期間(2月19日から3月5日まで)関係者以外を立入禁止とする。
- ■革マルによる一文自治委員への暴力攻撃。数名が負傷。
【一文教授会の「10人委員会」とは】
- 記者会見の席上での「特別の委員会を教授会において作り、自治問題について見当させる」という村井資長総長の発言に基づいて11月30日に小山宙丸教授が中心となってできた「学生自治問題検討委員会」が「対自治会交衝委員会」となり、年明けの1973年1月29日の団交から交渉の場に登場するが、要求項目を受け付けるだけで、実質的な交渉相手とはならなかった。
【自治委員協議会の役割】
- 文学部102教室で開かれた一文自治委員協議会には1A、1B、1E、1G、1J、1T、1O、2C、2D、2E、日本史専修が参加して自治委員選挙の経過、豆まき大会の実施、団交要求などを議論。各クラスからは、クラス通信の発行、レポートの自主管理、自主講座の開催等活動状況の報告もあった。この一文自治委員協議会は、1年・2年クラスの横の連絡会ともいうべきもので、団交に向けた準備交渉に追われる新執行部を補う形で活動した。この日も、77クラスのうち39クラスの参加を目指して1日おきに月・水・金の午後4時に集まることが話し合われた。(『一文有志の記録』より)
【『一文有志の記録』から】
- 「夜7時、学大を勝利してきた政経学部の学友300~350を迎えに出た我々一文自治委員協議会をやっていた執行委と自治委員は、カクマル30人につかまり、胸ぐらをつかまれて脅迫される。それを聞いて助けに来た政経の学友との間で小競り合い。政経の学友とスロープを下りる学友に対してカクマルは殴る蹴るの暴行を加える。スロープを下りきった正門※のところでSさんが『お前、一人で二度と一文に入れると思うなよ』などと、ヤクザまがいの脅迫を受ける。ハレンチカクマル。Sさん殴られてケガをする。合計5、6人ケガ。」
- ※文学部キャンパスは出入口が正門だけという閉鎖的空間であった。それゆえ暴力的制圧も容易で、この日もわずか30人の革マルによって暴行脅迫が行われた。
【政経学部有志の3ヵ月】
- 当時、政経学部とサ連の行動委として参加していた有志の手元に残っていたメモには、慌ただしい日々が記されている。
- 1973年
- 1月3日(水) 13 全行連(プリンス)
- 15 PAC(西武)
- 4日(木) 12 政行委(袋:らんぶる)
- 14 C連代表者(でんえん:袋)
- 5日(金) 10 法自(ウィーン) 1.8実(理)
- 6日(土) 14 C連代表者
- 16 1.8実
- 18 全行連(第一らん山)
- 7日(日) 11 全学カンパ(紀伊國屋)
- 16 WAC(ノア)
- ゆうてん泊
- 16 WAC(ノア)
- 8日(月) 10 全学結集
- 9日(火) 10 PAC
- 14 C連代表者
- 15 クラ連総会
- 18 PAC
- 20 WAC(袋:白鳥)
- 10日(水) 9 PAC
- 12 昼休み集会
- 17 C連代表者(16・107)
- 11日(木) 12 学部集会(3・103)→団交
- 13日(土) 一文キャンパス、Z阻止線突破解放
- 14日(日) 11 新宿カンパ
- 14:30 C連(第二らん山)
- 18 政行
- 15日(月) 14 WAC(山手)
- 18 政行(白鳥)、C連(じゅねーぶ)
- 17日(水) (負傷)
- 一文自治委員総会粉砕行動
- 18日(木) 14 政自治委総会
- 20 政行、C連(第二らん山)、WAC(ミカド)
- 文ロックアウト粉砕行動
- 中Zゲバ
- 20 政行、C連(第二らん山)、WAC(ミカド)
- 19日(金) 9 C連(アイン)、PAC(吉野園)
- 文連総会粉砕行動
- 20日(土) 8 PAC(吉野園)
- 10 (プリンス)WAC
- 12 本部正門前集会
- 18 (東大本郷)スト実
- 20 (西部)C連、(らんぶる)政行、(新茶)WAC ロック粉砕行動
- 21日(日) 14 (じゅねーぶ)C連、(本郷)WAC
- 22日(月) 機動隊2回導入
- 24日(水) 19 Q対
- 25日(木) 14 Q対会議
- 16 クラ討
- 26日(金) 14 学部集会
- 18 政行
- 19 (スト実)
- 27日(土) 13 政自治委総会
- 15 三里塚上映
- 19 スト実
- 21 政行
- 29日(月) 11 政行
- 12 本部前集会
- 16 スト実総会
- 19 政行
- 20 スト実事務局
- 30日(火) 12 (4地下)2年生会議、クラ討
- 13 スト実、C連総会
- 31日(水) 12 政経学生集会
- 1月3日(水) 13 全行連(プリンス)
- 2月 2日(金) 12 政経学大
- 3日(土) 15 政スト団実
- 5日(月) 19 政行
- 20 政経スト団実
- 二年生試験強行粉砕!
- 20 政経スト団実
- 6日(火) 12 スト団実
- 15 2年会
- 18 スト団実→一文教交流会
- 教育地下Z
- 一文学大流会
- 7日(水) 13 慶大交流
- 14 スト団実
- 18 全学団実、〓自連
- 8日(木) 14 総決起集会
- 9日(金) 12 スト団実
- 14 2年会議
- 10日(土) 16 スト団実
- 18 全団実
- 11日(日) 16 (本郷)PAC
- 12日(月) 12 スト団実
- 14 WAC
- 16 法自
- 13日(火) 14 2年生討論集会、自治委集会
- 17 WAC、全団実
- 14日(水) 12 (ぺりかん)PAC
- 14 WAC、全団実
- 16日(金) 14 (15-10)討論集会
- 17日(土) 14 スト団実総会
- 15 PAC
- 16 WAC
- 19日(月) 16 (本郷)WAC
- ロック粉砕集会
- 23日(金) 13 (本郷)自主管理、スト団実
- 18 (本郷)WAC
- 24日(土) 13 法自
- 18 (第一らんざん)PAC
- 25日(日) 18 (本郷)PAC、WAC
- 27日(火) 18 (本郷)PAC、WAC
- 28日(水) 18 (コンサートホール)PAC
- 2月 2日(金) 12 政経学大
- 3月1日(木) 18 (第二らん山)WAC
- 2日(金) 16 WAC(本郷)
- 21 (袋:ニュー紫苑)全団実
- 3日(土) 三鷹寮泊
- 4日(日) 三鷹寮泊
- 5日(月) 15 (渋谷:野バラ)全団実
- 6日(火) 10 政経
- 13 全団実
- 14 スト実
- 16地下管理運営第一歩
- 7日(水) 教育試験攻勢
- 18 PAC
- 8日(木) 9 結集
- 16 PAC
- 9日(金) 9 結集
- 18 PAC
- 18 WAC総会
- 10日(土) 16 WAC
- 11日(日) 16 (第二らん山)WAC
- 13日(火) 14 (〓〓)全団実
- 14日(水) 20 (セシボン)全団実
- 15日(木) 18 (農共斗)WAC
- 18日(日) 18 (セシボン)PAC
- 20 (レッド)全団実
- 19日(月) 9 PAC
- 14 4.2実
- 18 WAC
- 21日(水) 15 (セシボン)全団実
- 2日(金) 16 WAC(本郷)
- 3月1日(木) 18 (第二らん山)WAC
【第一政治経済学部掲示(2月2日付)】
- 「告
- 学年末試験は左記により行なう。
- 1. 4年度生以上については、2月5日(月)~2月17日(土)の14日間に実施する。新しい時間割はあらためて本日の午後発表する。
- 1. 3年度生以下の学期末試験については当分の間、これを中止し、その日程については追って発表する。
- 2月2日 第一政治経済学部」
【社会科学部掲示(2月2日付)】
- 「告
- 学部では、これまで予定通り試験を実施しようと種々努力してきたが、これが不能の状態となり、1月30日から2月1日の3日間延期の巳むなきに至っている。
- 今後も試験を行ないたいと思っているので、正常に試験が実施できるような状態に復するまで延期する。
- 次回の掲示については、2月9日(金)午後4時に掲示する。
- 2月2日 社会科学部」
【リンク】