「◇山よ、早稲田よ」の版間の差分
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− | :川口大三郎は男でござる。俺は早稲田を愛し、早稲田を慕い、早稲田にあこがれてやってきたのではなかったのか? バンカラな早稲田の精神にあこがれをいだいたのだ。慶応のボッチャンに対抗して貧乏人の学校、庶民の大学としての早稲田の魅力にひきつけられてやってきたのだ。アア、それなのに現実はどうなのだろうか。早稲田精神を究めようとする者の集りである「早稲田精神昂揚会」の会員においても、ブルジョア的性格をおびてしまっている。やはり貧乏人の俺は所詮「一匹狼」なのだ。孤独を愛する山ヤに戻るべきなのだ。だけど早稲田よ、俺の心の中にはいつも「早稲田」が生きているぞ。俺は早稲田の人間なのだ。 | + | ::川口大三郎は男でござる。俺は早稲田を愛し、早稲田を慕い、早稲田にあこがれてやってきたのではなかったのか? バンカラな早稲田の精神にあこがれをいだいたのだ。慶応のボッチャンに対抗して貧乏人の学校、庶民の大学としての早稲田の魅力にひきつけられてやってきたのだ。アア、それなのに現実はどうなのだろうか。早稲田精神を究めようとする者の集りである「早稲田精神昂揚会」の会員においても、ブルジョア的性格をおびてしまっている。やはり貧乏人の俺は所詮「一匹狼」なのだ。孤独を愛する山ヤに戻るべきなのだ。だけど早稲田よ、俺の心の中にはいつも「早稲田」が生きているぞ。俺は早稲田の人間なのだ。 |
2021年11月30日 (火) 15:40時点における最新版
- ★山 その1
- 我、こよなく山を愛し、酒を愛す。東に高い山があると聞けば、ニワトリとともに登り、西に美酒ありと聞けば、三万里と雖も、我行かん。
- 「ウブだ、ウブだ」と人に謗られようとも、色は好まず、山の高嶺で、山岳コジキと化す。不亦楽乎。
- 川口大三郎
- ★山 その2
- 俺たち山ヤにとって、山とはただ単に物質的な地形の変動によってできたものでは断じてない。俺たちにとって、山とは実存そのものであり、実存の反映であり、己れの実存を映す鏡である。俺たちは山を媒体として、自己の実存を見つめている。
- 生きるとはどういうことなのか。人間の一生とは。
- ★山 その3
- 遭難の記録を読むといい。
- 事務的なレベルで語れば、遭難の具体例を徹底的に総括することにより、我々が同じ誤ちをくり返さないようにするためである。
- だが「遭難」には、人間的に自己に忠実に生きよう、真剣に生きようとしたが故に死んでいったという、人間のソウ烈なドラマがある。
- 生きるとは何なのか。青春とは実存とは、その答えの象徴的ではあるが、その答えの糸口があるように思える。
- ★1972年「山行予定表」
- 1月 新年お祝い山行-天城でお正月。
- 2月 風変わり、能登の烈風をうけての行軍。
- 3月 春も近いよ丹沢山行。
- 4月 春ですよ、春ですよ、奥秩父菩薩山行。
- 5月 残雪を踏みしめて穂高山行。
- 6月 雨が降ったら困るよ山行。
- 7月 テスト
- 8月 今年こそやるぞ!
- 燕岳 → 槍ヶ岳
- 小生初登はん、南アルプス山行。
- 10月 紅葉かな、紅葉かな、谷川岳山行。
- 11月 まだ紅葉見れるかな丹沢山行。
- 12月 初雪が降ったらいいなア大菩薩山行。
- ★机の中にあった原稿より
- 川口大三郎は男でござる。俺は早稲田を愛し、早稲田を慕い、早稲田にあこがれてやってきたのではなかったのか? バンカラな早稲田の精神にあこがれをいだいたのだ。慶応のボッチャンに対抗して貧乏人の学校、庶民の大学としての早稲田の魅力にひきつけられてやってきたのだ。アア、それなのに現実はどうなのだろうか。早稲田精神を究めようとする者の集りである「早稲田精神昂揚会」の会員においても、ブルジョア的性格をおびてしまっている。やはり貧乏人の俺は所詮「一匹狼」なのだ。孤独を愛する山ヤに戻るべきなのだ。だけど早稲田よ、俺の心の中にはいつも「早稲田」が生きているぞ。俺は早稲田の人間なのだ。
- ★ノートの表紙に書かれた言葉
- 早稲田存亡の危機に際し、目醒めよ! 早稲田を愛する学友諸君!!
- ◎進取の精神
- ◎学の独立
- ◎模範国民たるの自負
- 早稲田の住人 川口大三郎
- ★早稲田大学 山賤友の会
- 会 則
- 1.万難を排して会費を納めること。(いつもニコニコ現金払い)
- 2.自己の全実存をかけ、会活動にあたること。
- 3.私有財産は認めない。