1973年4月23日(月)二文で学大成立。終了後、高田馬場まで500名でフランスデモ。

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【概要】

予定されていた教育学部学生大会は定足数に達せず学生集会に。21日に革マルの妨害によって中止となった二文の学生大会が、一文・教育を中心とした防衛隊に守られて文学部キャンパス181教室で開催された。474人が結集し大会成立(定足数400)。終了後の午後10時すぎ、支援部隊も含めた約500人が馬場下から高田馬場駅まで早稲田通りをフランスデモで埋めた。

【この日のできごと】

◎第二文学部学生大会 181教室、革マルの敵対を全学の支援で退ける。その後、高田馬場駅まで500名のフランスデモを敢行
◎教育学部学生大会は定足数に達せず、流会に


【二文における学生大会とは】

前年11月30日の学生大会で臨時執行部を選出した第二文学部では、自治委員選出による代行制をとらず、学生大会を最高の決定機関として位置づけた。学生大会で配られた「4.21二文学生大会スローガン」の裏面には、「学生大会運営原則」として「我々は、我々の最高決定機関である学生大会をスムーズに、又、真に創造的な討議、決議を行うために、11.30学生大会をふまえ、2.6学生大会で確立した運営原則を提起したいと思います」の前文に続いて、議事進行、採決、議長委任等にかかわる10項目を挙げた。
また、自治会活動に対する臨執の姿勢を「二文臨時執行部基調確認」として併記した。
1.自治会の基礎が自治会員各自の主体に存し、自治会が全学生の団結の場であること
1.自治会活動が自治会員の総意にもとづいてなされなければならず、会員一人一人の意見の相違が大衆的な討論の中で解決されねばならないこと
1.特定の政治党派による自治会私物化を決して許さない
1.自治会において学生の権利と利益を克ちとり、又、言論、思想、集会の自由を保障し、学問の自由と独立の存在性とその意義を真摯に問い返してゆくこと
1.社会的存在としての学生の立場を自覚し、我々の総意から創出される自治会運動の効力を社会に及ぼしてゆくこと
1.我々は自治会員一人一人の責任において、自治会規約の遵守を基礎とした自治会活動を志向し、第二文学部自治会活動を発展させること

【11.8以前の二文】

二文の状況については、早稲田キャンパス174号、176号の座談会で二文臨執委(君島幸裕)が11.8以前も含めて語っている。
「二文はまだ臨時執行部だけど結束力はものすごくあるんです。全学的にみてもなぜかというと革マルの支配を身にしみて感じていることがある。(中略)なんでここまで決起し得たか。やはり二文は学生大会でも正直言って成立するとは思わなかった。クラ連が機能しえなかったし連絡もいかなかったし。特に二文の場合、たとえばロックアウトですね。文学部で昼間何があっても本部で何があっても、文学部をロックアウトされると登校してもわからないんです。(編註:翌日の)朝刊で知るくらいで。そんな中で、電話をかけたりして679人というまさに前代未聞の人が結集した。あの時、僕が学大に行って感じたんですけれど、とにかく革マルをリコールしようと言う。いままで何をやってきたか皆わかっているんですね。学大でリコールが成立した時のみんなの騒ぎようというか、熱狂はすごいですよね。革マルをどうしてもリコールしなければダメだというところまで追い込まれていたというか、絶対に許せないと、そういうものが蓄積されていった。」(174号)
「二文は今でもそうだけど、革マルの拠点だし攻撃も一番集中的で、今度他学部から革マルの幹部が転部してくるという話もあるほどね。それが何故ここまできたかと言えば、全学でやっているということ、連帯してやっているということが非常に支えとなっているんだ。(中略)たとえば学費値上げの時(編註:72年)、革マルがスト解除したでしょ。あの時2年の人達がクラスで『おかしい、ストやろう』って出したところがある。その人達が全部テロられた。中には学校へ来ることもできなくなったということもある。あるいは今度の場合、二文で学大決定ではなかったけれども試験攻勢に対してストをうった。団交する時も試験強行するというので、絶対おかしいと臨執中心にバリをやったわけだよね。すると※革マルがバリ破って入ってくる。その後から教授が試験用紙等をもってはいってくる。結局そういうところを見てもわかると思う。革マルが何をやっているのかというのは。」(176号)
編註1:※以下と同じこと様なことが73年5月の一文の試験でも行われた。
編註2:1973年2月3日にある「山村政明シンポジウム」も参照されたい。


【リンク】

4.21二文学生大会スローガン 学生大会運営原則